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腕相撲(アームレスリング)に必要な手首の強さと鍛え方

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とても多い質問が、「腕相撲に一番必要な筋力は?」というものですが、アームレスリング選手なら間違いなく全員が口を揃えて言うのが「前腕」です。

前腕の筋力とは、一般的に「手首の強さ」と呼ばれる力で、アームレスリング(腕相撲)においては圧倒的に必要となる要素です。

アームレスリングは「前腕のスポーツ」と言われたりもしますが、このことが理由です。

吊り手(トップロール)と噛み手(フック)では必要となる前腕の筋肉が異なる



腕相撲(アームレスリング)には大きく2つのテクニックがあり、それぞれ、吊り手(トップロール)と噛み手(フック)と呼ばれています。

簡単に説明すると、トップロールはテコの力で相手の指先を吊り上げて倒す技、フックは相手の拳を自分の手首の下敷きにして倒す技です。

それぞれの技の特徴とやり方は、下記の2つの記事をご参照ください。


トップロールのやり方


フックのやり方

前腕の構造と作用



構造前腕伸筋群と前腕屈筋群に部位わけされます。
前腕屈筋群円回内筋(musculus pronator teres)
橈側手根屈筋(musculus flexor carpi radialis)
長掌筋(musculus palmaris longus)
尺側手根屈筋(musculus flexor carpi ulnaris)
浅指屈筋(musculus flexor digitorum superficialis)
深指屈筋(musculus flexor digitorum profundus)
長母指屈筋(musculus flexor pollicis longus)
方形回内筋(musculus pronator quadratus)

前腕伸筋群腕橈骨筋(musculus brachioradialis)
長橈側手根伸筋(musculus extensor carpi radialis longus)
短橈側手根伸筋(musculus extensor carpi radialis brevis)
回外筋(musculus supinator)
尺側手根伸筋(musculus extensor carpi ulnaris)
総指伸筋(musculus extensor digitorum)
小指伸筋(musculus extensor digiti minimi)
示指伸筋(musculus extensor indicis)
長母指伸筋(musculus extensor pollicis longus)
短母指伸筋(musculus extensor pollicis brevis)
長母指外転筋(musculus abductor pollicis longus)

引用:Wikipedia「前腕筋」

作用︰主に手首関節の屈曲(掌屈)・伸展(背屈)・外転(橈屈)・内転(尺屈)・回内・回外の作用を持ちます。

吊り手・トップロールに必要な手首の強さ

腕橈骨筋と円回内筋の筋力が重要



トップロールに必要な手首の力は大きく二つで、一つは「手首を立てる外転力」、もう一つは「手首を捻る回内回旋力」です。

具体的には、腕橈骨筋と円回内筋

手首を立てる力は、アームレスリングの用語でヘッドの力と呼ばれています。

また、手首を捻る力は一般的にプロネーション力と呼ばれています。

吊り手・トップロールの前腕の鍛え方



トップロールに最適なトレーニング器具がこちらのアームシャーク(プロネーションハンドル)です。

回内回旋力を鍛えるプロネーション動作だけでなく、ヘッドを立てる力を鍛える動作でも使えます。


具体的な使い方は、こちらのEAC公式動画をご覧ください。


噛み手・フックに必要な手首の強さ



フックに必要な手首の力は、大きくは二つあり、一つは手首を曲げる(屈曲)させる力で、特に薬指〜小指からストロークする力が要求されます。

もう一つは回外回旋(スピネーション)で、相手の拳を下敷きにする動作で重要となります。

噛み手・フックの前腕の鍛え方



噛み手・フックのトレーニングに非常に有効なのが、こちらのデボンカッピングツールです。

本トレーニング器具は、フックの名手として名高いアームレスリング世界チャンピオン「デボン・ララット」が考案したもので、世界的にも評価の高いトレーニング器具です。

具体的にはストラップが小指側にくるようにカップを握り、実際の握りに近くなるよう親指をカップの中に入れます。

そして、小指側のストロークでストラップを巻き取るように手首を曲げて鍛えていきます。

総合的に手首を鍛えるトレーニング器具

EACグリップ




実際に相手の手を握った感覚に極めて近く、技に応じてさまざまなセッティングとトレーニングが可能なEACグリップは、実戦的な腕相撲・アームレスリングトレーニングに有効です。


EACハンドカッピングツール



ハンドカッピングツールは通常のローラーと違い、手の甲がストラップで固定されるため「手でローラーを握りしめる」必要がなく、高重量でサイドプレスの動作に専念できることが特徴です。

また、グリップ部分が四角形になっており、より実戦に近い握りでトレーニングすることができます。

EACリストバー



単純な構造でリーズナブルであるにも関わらず、トップロールからフックまで広い用途で使えるアームレスリングトレーニング器具がこちらのリストバーです。


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